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研究
これまでの研究成果をまとめました。一部はお読みいただけます。
別途、PDFファイルも用意しましたが、容量の都合上、Google Driveに
保管しています。こちらです。



  • 静岡県浜松市中区利町の誠忠碑について
    『静岡県近代史研究』第42号 120〜131頁 2017年(平成29)10月
    鏡以外のテーマに取り組むのは実に20年ぶり、近代史に関しては初の論考です。静岡県浜松市中区利町の五社公園(浜松市役所跡)に建つ戦争紀念碑「誠忠碑」に注目し、沿革を正しく把握して流説の誤りを指摘すると共に、その意匠がベルリンの戦勝紀念塔に依拠する可能性を示しました。
  • 富士山本宮浅間大社伝来藤井久蔵清次寄進鏡について
    『昭和女子大学文化史研究』第18号 58〜63頁 2015年(平成27)3月
    近江国の住人、藤井久蔵清次によって慶長三年に浅間大社へ奉納された鏡を取り上げ、図様に基づいて制作年代を推定すると共に、寄進者の出自について若干の考察を試みました。
  • 唐式鏡における同型鏡群の再検討−外区除去の一事例−
    『學苑』第881号 2〜12頁 2014年(平成26)3月
    十根川神社(宮崎県椎葉村)伝世鏡や野毛平木戸下遺跡(千葉県成田市)出土鏡など18面の同型鏡群と日詰遺跡(静岡県南伊豆町)出土鏡や八代神社(三重県鳥羽市)伝世鏡など10面の同型鏡群はこれまで関連づけられることはありませんでした。小論では後者が前者の外区を除去したものであり、もともと一つの同型鏡群に属することを確認すると共に、この同型鏡群が日中両国においてどのように展開したかを検討しました。
  • 作品解説「海磯鏡」「竹厨子」「東塔水煙」
    長岡龍作ほか『日本美術全集』第2巻「飛鳥・奈良時代」T〜法隆寺と奈良の寺院〜
    268,269,277頁 小学館 2012年(平成24)12月
    【海磯鏡】法隆寺献納宝物の海磯鏡2面について鏡背文様の解釈を試みると共に、相違点から原型鏡の存在を想定しました。【竹厨子】8世紀前半と考えられてきた製作時期について金具の技法を踏まえ、7世紀末まで上がる可能性を提示しました。【東塔水煙】先端に刻み目のある飛雲の造形に基づき、薬師寺東塔と共に天平2年(730)に製作されたものと推定しました。
  • 静岡県賀茂郡西伊豆町鎮座別所神社伝来の鏡
    『學苑』第857号 22〜39頁 2012年(平成24)3月
    静岡県賀茂郡西伊豆町の別所神社に伝来した鏡14面について図様の解釈と製作年代の推定を試みると共に、当地における熊野信仰が本宮の勧請によって始まった可能性を指摘しました。
  • 再考 法隆寺献納宝物「伯牙弾琴鏡」
    勝部明生先生喜寿記念論文集刊行会『勝部明生先生喜寿記念論文集』
    292〜300頁 2011年(平成23)2月
    法隆寺献納宝物の所謂「伯牙弾琴鏡」を再検討し、前稿の内容を補足すると共に、琴を弾じていると見なされてきた人物について持物は琴ではなく、如意ではないかと推定しました。
  • 法隆寺西円堂薬師如来坐像に納入された鏡
    『古代文化』第62巻第1号 99〜111頁 2010年(平成22)6月
    法隆寺西円堂の本尊、薬師如来坐像に納入された鏡について同型鏡との差異から成立過程を想定し、あわせて納入時期を再検討しました。
  • 静岡県島田市日吉神社伝来鏡について
    『静岡産業大学情報学部研究紀要』第12号 149〜178頁 2010年(平成22)2月
    静岡県島田市千葉の日吉神社に伝来する鏡30面について図様の解釈と製作年代の推定を行い、あわせて施入時期も考察しました。
  • 遠江における歴史時代の鏡
    浜松市博物館『和鏡の魅惑』 13〜16頁 2009年(平成21)12月
    浜松市博物館で開催されたテーマ展「和鏡の魅惑」(2009年12月5日〜2010年1月24日)の図録に寄稿したものです。遠江で伝世または出土した歴史時代の鏡を概観しました。
  • 天方神社所蔵鏡と田能八阪神社所蔵鏡
    森町教育委員会『森町内所在文化財調査報告書』第2冊 21〜28頁
    2009年(平成21)3月
    静岡県周智郡森町向天方の天方神社と同町田能の八阪神社に所蔵される鏡を紹介し、図様や製作年代、伝来について若干の考察を行いました。
  • 石切八幡神社伝来興国四年銘鏡について
    『静岡産業大学情報学部研究紀要』第11号 223〜234頁 2009年(平成21)2月
    静岡県浜松市天竜区春野町の石切八幡神社の鏡を紹介し、「興国四年」という南朝の年号を検討すると共に、その伝来について考察を行いました。
  • 榛名神社所蔵の唐式鏡について
    『静岡産業大学情報学部研究紀要』第10号 97〜108頁 2008年(平成20)1月
    群馬県高崎市の榛名神社に所蔵される唐式鏡が霰地鏡であることを確認し、中国出土の同型鏡と比較しつつ、日本の霰地鏡は中国の霰地鏡から発想されたのではないかと指摘しました。
  • 唐末五代の鏡
    『古代文化』第57巻第1号 30〜38頁 2005年(平成17)1月
    唐代末期から五代十国時代の鏡を整理し、品質が低下した要因として鏡を鏡台に常時掛けておく使い方が普及したことをあげました。
  • 奈良時代における銀貼鏡の製作について
    『國學院大學日本文化研究所紀要』第94輯 55〜76頁 2004年(平成16)9月
    正倉院南倉の花背六角鏡に基づき、奈良時代の日本でも銀貼鏡が製作されていたことを想定しました。
  • 花形鏡の成立について
    『古代文化』第56巻第2号 40〜49頁 2004年(平成16)2月
    周縁部が花弁状を呈した鏡、いわゆる「花形鏡」の形状の起源として真上から見た蓮華(正視形蓮華)を想定しました。
  • 所謂「伯牙弾琴鏡」の型式分類と図様解釈
    『美術史』第146冊 314〜328頁 1999年(平成11)3月
    「伯牙弾琴鏡」と呼ばれる一群の鏡について型式分類と図様解釈を行い、その図様が伯牙の故事に由来しない一般的なものであることを指摘しました。
  • 東大寺法華堂不空羂索観音像の宝冠化仏について
    『佛教藝術』第232号 15〜28頁 1997年(平成9)5月
    修了論文より化仏に関する論考を独立させました。
  • 東大寺法華堂不空羂索観音像の宝冠−その構造に関する試論−
    修了論文 1996年(平成8)1月提出
    東大寺法華堂に安置される不空羂索観音像の宝冠について考察。その構造が天蓋に近似していること、そして、化仏の如来立像が本来は独立した礼拝像だった可能性を指摘しました。

  • 再考 法隆寺献納宝物「海磯鏡」
    第69回美術史学会全国大会(筑波大学) 2016年(平成28)5月27日
    法隆寺献納宝物の海磯鏡二面について関係性と図様の意味を検討し、二面は親子の関係にあり、一方を踏み返してもう一方を鋳造したが、原型となった一面もまた踏返鏡であること、さらに、従来は海の情景と考えられてきた図様は張騫の乗槎伝説など川にまつわる奇譚をちりばめたものであることを指摘しました。
  • 法隆寺西円堂薬師如来坐像に納入された鏡
    第60回美術史学会全国大会(九州国立博物館) 2007年(平成19)5月27日
    法隆寺西円堂の薬師如来坐像に納入された鏡について中国出土の同型鏡と比較しつつ、本鏡が奈良時代の日本で製作されたことを指摘し、あわせて本鏡が薬師如来坐像の造立時、即ち、八世紀末にその像内へ納入されたことを想定しました。
  • 銀貼鏡は日本で製作されていたか
    第56回美術史学会全国大会(関西学院大学) 2003年(平成15)5月24日
    正倉院南倉の花背六角鏡に基づき、奈良時代の日本でも銀貼鏡が製作されていたことを想定しました。発表内容は加筆訂正の上、『國學院大學日本文化研究所紀要』第94輯に掲載しました。

  • 本邦における銀貼鏡製作について
    高梨学術奨励基金 2003年(平成15)
    正倉院南倉の花背六角鏡に基づき、奈良時代の日本でも銀貼鏡が製作されていたことを想定しました。研究成果は第56回美術史学会全国大会で発表し、『國學院大學日本文化研究所紀要』第94輯に掲載しました。
  • 唐末五代の鏡鑑に関する研究
    メトロポリタン東洋美術研究センター 2001年(平成13)
    唐代末期から五代十国時代の鏡を整理し、品質が低下した要因として鏡を鏡台に常時掛けておく使い方が普及したことをあげました。研究成果は『古代文化』第57巻第1号に掲載しました。
  • 花形鏡の成立に関する研究
    花王芸術・科学財団 2001年(平成13)
    周縁部が花弁状を呈した鏡、いわゆる「花形鏡」の形状の起源として真上から見た蓮華(正視形蓮華)を想定しました。研究成果は『古代文化』第56巻第2号に掲載しました。

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